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きらら通信

冬に歯が痛くなるのはなぜ?寒さが引き起こす歯のトラブルとは

2025年01月15日

こんにちは。
カスミ柏たなか敷地内の歯医者、きらら歯科柏本院です。

今回は、寒さが引き起こす歯の痛みの原因についてお話ししていきます。

寒い季節になると、むし歯や歯周病がないにもかかわらず、「歯が痛む」という症状に悩まされる方が少なくありません。これは単なる寒さのせいと見過ごしてしまいがちですが、実際にはいくつかの原因が関係しています。

寒さによる歯の痛みの原因

・歯ぎしり・食いしばり
寒い季節は体が自然に緊張しやすくなるため、夜間に歯ぎしりが起こりやすくなります。また、寒さで肩や首に力が入り、日中の食いしばりも無意識に発生することがあります。このような行動は歯や顎に余計な負担をかけ、結果として歯の痛みや顎の疲労感を引き起こします。さらに、これを放置すると顎関節症に発展する可能性もあるため注意が必要です。

・知覚過敏
冷たい風や飲食物が直接歯に触れることで、神経が刺激されやすくなる「知覚過敏」も冬に多い症状の一つです。エナメル質が薄くなった歯や、歯ぐきが下がって歯の根が露出している場合、寒さがその影響を増幅させます。特に温かい飲み物から冷たい外気に触れる環境の変化などが知覚過敏を引き起こす要因になることがあります。

・お口の乾燥
冬は湿度が下がり、暖房の使用が増えることで、口腔内が乾燥しやすくなります。唾液は歯を保護し、細菌の増殖を抑える重要な役割を果たしていますが、乾燥により唾液分泌が減ると、口腔内の環境が悪化しやすくなります。その結果、歯や歯ぐきが敏感になり、痛みや違和感を生じることがあります。乾燥は口臭やむし歯のリスクも高めるため、加湿器の使用や水分補給を意識することが大切です。

・風邪による副鼻腔炎の影響
風邪やインフルエンザに伴う副鼻腔炎は、上の歯や顔面に痛みを引き起こすことがあります。副鼻腔が炎症を起こすと、その近くにある上顎の歯の神経が刺激され、歯痛のように感じられることがあります。この場合、歯科医院で問題が見つからないことが多いため、内科で副鼻腔炎の治療を受けることも重要です。

まとめ

冬の寒さは体だけでなく、口腔内にもさまざまな影響を及ぼします。歯が痛む原因はむし歯や歯周病だけではなく、歯ぎしりや知覚過敏、乾燥、副鼻腔炎など、多岐にわたります。日頃から正しいケアを心がけることで、これらの症状を予防・軽減することが可能です。症状が続いたり強くなったりする場合は、早めに歯科医院で相談し、健やかな口腔環境を保ちましょう。