きらら通信
健康寿命を延ばすために〜歯周病予防のすすめ〜
2025年05月15日
こんにちは。
カスミ柏たなか敷地内の歯医者、きらら歯科柏本院です。
今回は、健康寿命と歯周病予防の関係についてお話ししていきます。
皆さんは「健康寿命」という言葉をご存知でしょうか?健康寿命とは、単に寿命を延ばすのではなく、介護を受けずに自立して生活できる期間のことです。この健康寿命を延ばすうえで、実は「歯の健康」が大きく関係しています。中でも、歯周病は見過ごされがちですが、健康寿命に影響を与える重大な疾患なのです。
歯周病の恐ろしさ
歯周病は、歯と歯ぐきの隙間に溜まったプラーク(歯垢)内の細菌によって引き起こされる感染症です。日本人の約8割がかかっているとも言われるこの病気は、初期には自覚症状が少なく、気がついたときには進行していることが多いのが特徴です。進行すると、歯ぐきが腫れたり出血したりするだけでなく、歯を支える骨が溶けて、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。
歯を失うことの影響
歯を失うと見た目に大きな変化が生じるだけでなく、食事がしづらくなったり、発音に支障が出たりすることもあります。また、噛む力の低下により胃腸への負担が増し、全身の健康にも影響が出てきます。最近の研究では、歯周病が糖尿病や心臓病、認知症などとも深く関わっていることが明らかになってきました。
日々のケアが鍵
歯周病を予防するには、まずは毎日の丁寧な歯磨きが基本です。特に歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットを意識したブラッシングを心がけましょう。デンタルフロスや歯間ブラシを併用するとより効果的です。また、生活習慣の改善も大切で、バランスの良い食事、質の高い睡眠、適度な運動は、免疫力を高めることで歯周病の進行を防ぎます。
歯科医院のサポートを活用しよう
とはいえ、セルフケアには限界があります。歯周ポケットの奥深くに入り込んだ歯石やプラークは、歯ブラシでは取りきれません。歯科医院での定期検診と専門的なクリーニングは、早期発見・早期治療につながります。自分では見えない部分のケアをプロに任せることで、安心して日々の生活を送ることができます。
まとめ
口の健康を保つことは健康寿命を延ばすうえで欠かせない習慣であり、歯周病は予防が可能な病気です。毎日のケアと定期的なプロのサポートを取り入れて、自分の歯でしっかり噛める人生を送りましょう。