きらら通信
季節の変わり目に増える「顎関節症」とは?
2025年12月15日
こんにちは。
カスミ柏たなか敷地内の歯医者、きらら歯科柏本院です。
今回は、季節の変わり目にこそ気をつけたい「顎関節症」についてお話ししていきます。
11月は朝晩の寒暖差が大きく、体調を崩しやすい季節です。この時期は風邪や倦怠感だけでなく、顎関節症の症状が悪化しやすい時期でもあります。顎関節症とは、顎を動かす関節や筋肉に負担がかかることで起こる病気で、「口を開けにくい」「顎を動かすとカクッ・ジャリッと音がする」「顎の周囲に痛みがある」といった症状が見られます。
なぜ季節の変わり目に悪化しやすいの?
寒さによって筋肉がこわばることで、顎を支える筋肉に過度な緊張が起こります。さらに、気温差によって自律神経のバランスが乱れ、睡眠の質が低下したり、ストレスを感じやすくなったりします。このような状況では、無意識のうちに歯を食いしばったり、就寝中に歯ぎしりをしたりすることが増えます。その結果、顎関節や咀嚼筋への負担が積み重なり、顎関節症が悪化してしまうのです。
顎関節症の主な症状
顎関節症は、初期の段階では軽い違和感や音から始まります。「口を開けるとカクッと音がする」「朝起きると顎が重い」「大きく口を開けると痛い」といった症状が代表的です。症状が進行すると、口を開けづらくなる「開口障害」や、顎の動きが引っかかる「ロッキング」などが現れ、食事や会話に支障をきたすこともあります。
放置するとどうなる?
顎関節症を放置すると、痛みや違和感が慢性化するだけでなく、顎をかばう動作が続くことで筋肉のバランスが崩れます。その結果、肩こりや頭痛、耳鳴り、めまいなどの全身症状を引き起こすケースも少なくありません。さらに片側だけで噛む癖がつくと、顔の歪みや噛み合わせの不調につながることもあります。症状が軽いうちに適切な治療を受けることで、これらの悪循環を防ぐことができます。
まとめ
季節の変わり目は体の調子が崩れやすく、知らず知らずのうちに顎への負担が増していることがあります。「口を開けると音がする」「顎がだるい」といった小さなサインを見逃さず、早めに歯科医院で相談することが大切です。放置せず早期に対応することで、快適な食生活と健康な顎の動きを保ちましょう。

