きらら通信
災害時に口腔ケアが重要な理由とは?水がなくても清潔を守る工夫
2026年01月15日
こんにちは。
カスミ柏たなか敷地内の歯医者、きらら歯科柏本院です。
今回は、災害時に口腔ケアが重要な理由についてお話ししていきます。
突然の災害によって水や電気が止まると、普段当たり前に行っている歯みがきが困難になります。避難所での生活は衛生環境が整わないことも多く、口の中を清潔に保つことが難しくなることがあります。しかし、口腔ケアは非常時こそ欠かすことができない重要な健康管理の一つです。これは、口の中の状態が全身の健康と密接に関係しているためであり、災害時にはその影響がより顕著にあらわれます。
災害時にはなぜ口腔ケアが重要なのか
避難生活では、十分な睡眠が取れない、ストレスが高まる、食事が偏るなど、免疫力が下がる要因が多く存在します。そんなときに口腔内の細菌が増えやすい状態が続くと、誤嚥性肺炎のリスクが上昇します。とくに高齢者は飲み込む力が弱まりやすく、細菌が気道に入り込むことで肺炎を引き起こす可能性があります。
口腔ケア不足で起こりやすい健康被害
さらに、災害後に体調を崩すケースの中には、口腔ケア不足によるものが少なくないと言われています。歯ぐきの腫れや出血、口内炎など小さなトラブルが大きな負担に変わることもあるためです。避難所では思うように受診ができず、症状が悪化しやすいため、口腔環境を良い状態に保つことが重要です。特に入れ歯を使用している方は、汚れが付着したまま過ごすと痛みが出たり、口の中の炎症を招くことがあります。
水が少なくてもできる口腔ケアの工夫
水が不足している状況でも取り入れられる方法として、歯の表面をガーゼでぬぐう方法や、少量の水でうがいを繰り返す簡易的なケアがあります。また、液体ハミガキはすすぎが不要のため、災害備蓄に適したアイテムです。口の中のネバつきや不快感を軽減し、細菌の増加を抑えることができます。災害時の食事は柔らかいものや甘味の強いものが多く、普段よりもむし歯リスクが高まります。そのため、できる範囲で口腔ケアを継続することが重要になります。歯みがきができない期間が続くと、プラークが蓄積し、むし歯や歯周病の進行につながりかねません。
まとめ
災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、非常用持ち出し袋の中に歯みがき用品を備えておくことは、ご自身の健康を守るうえでとても大切な準備になります。歯ブラシやウェットティッシュ、液体ハミガキなど、水が使えない状況でもすぐに使えるケア用品を入れておくことで、避難時の不安を減らし、清潔なお口の状態を保つことができます。万が一の時でも、お口の健康を守れるよう、日頃から口腔ケアの備えにも意識を向けておきましょう。

